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所用時間は5分!ドローンで「足場不要の屋根調査」が実現し、ミニクーパーで訪問する営業スタイルに(コトブキ 小野 広和)

屋根に登らず、簡単かつ安全に現地調査を済ませられる方法として、株式会社CLUEが開発したのが「ドローンを自動操縦して屋根の写真を撮るアプリ」である『DroneRoofer(ドローンルーファー)』です。 https://www.youtube.com/watch?v=mGWFEwKmIJA iPadをタップするだけで自動飛行、位置調整、撮影を完了できるため、操縦訓練は必要ありません。ドローン一式とiPadはもちろん、飛行に必要な許可申請、使用中のドローン保険、導入とアフターサポートまでワンパッケージでご提供しています。 今回は、実際にDroneRooferを導入している株式会社コトブキを訪問。代表取締役社長の小野広和様に、導入前後の変化や感じているメリット、施主の反応などを伺いました。 使ってわかった『DroneRoofer』3つのメリット 1. ドローンを飛ばした経験がなくても使える、操作性の良さ 2. 命の危険なく、天井高がある建物も即日で現地調査が可能 3. 施主へのスピーディな説明・対応、経過報告で信頼が増す コトブキについて 株式会社コトブキ 業種:屋根外装工事、リフォーム事業 所在地:千葉県我孫子市 設立年月日:1993年9月9日 社員数:13名(お抱え職人60名)   購入の決め手は「DroneRooferがあれば解決する問題」に直面したこと ── コトブキ様はDroneRooferのリリース初期からご利用いただいていますね。 いやぁ、楽しくて仕方ないですよ、ドローン! ── 嬉しいです!「コトブキさんはドローンを使ってガンガン受注している」とウワサも聞いています。 それはちょっと大げさかな(笑)。でも、かなり活用はさせてもらってます。 ── 今日はその楽しいところと、活用の仕方、導入後の成果などを伺えれば。これまでにも業態を変化させながら、新しいことに挑戦してこられたかと思います。 大元の創業は大正14年で、昭和40年には屋根瓦の販売を行う問屋になりました。僕は28歳でこの会社へ戻ってきたのですが、ある日、施工の案件が取れたんです。それが面白くて2年、3年と続けていくうちに、別会社にしないといけないくらいに成長しました。そこで立ち上げたのが、この「コトブキ」という会社です。 ── 現在は屋根外装工事やリフォーム事業に注力されていますね。 リフォーム事業は3年前くらいから手がけています。人口減で新築需要が目減りするのはわかっていましたから、次のステップへ進んでいくためにリフォームにも注力するようになって、仕事の割合を増やしているところです。 ── なぜ、DroneRooferを導入したのでしょうか。 屋根外装工事やリフォームで必要になるのが「現地調査」です。職人が屋根に梯子をかけ、写真を撮って確認するのが一般的ですが、受注前では足場がなく命綱もありませんから危険を伴う仕事です。 導入を決めた案件があるんです。ある時、現地調査へ赴いてみると、擁壁5メートルの上に立つ物件でした。屋根に上ると実質的に4階建てと同じような高さになってしまう。さすがに危険度が高いので断りを入れようと考えたのですが、施主から「そこをなんとか」と言われてしまって。そこで「DroneRooferがあれば解決する問題だ」と感じたんです。 ── たしかにドローンであれば人が屋根に上がらずに、空撮写真で目的が果たせます。DroneRooferとの出会いは? 僕は屋根関連のとある協会の支部長と、首都圏の屋根外装工事を手がける若手の集まりにも加入しているのですが、そこでDroneRooferの話が挙がったことがありました。勉強会を開催したら参加者から反響があって、全国規模での勉強会にCLUE(DroneRooferの開発元)をお呼びして話を聞いても、やはり手応えを感じました。 CLUEから「屋根外装工事のニーズに合ったものを作りたい」と要望があり、開発でのヒアリングなどに協力を始めました。東日本支部のメンバーからも同じように声を集めているので、DroneRooferはまさに現場の声を反映しているアプリなんですね。ヒアリングにも協力して価値もわかっていましたから、完成したと聞いて「買ってみるしかないか!」と。 そうそう、ドローンを買う前に自分も空を飛んでみようと思って、この正月にハワイでスカイダイビングしたんですよ。それがウェブサイトの「TOPへ!」の写真です(笑)。 スーツでミニクーパー、それにドローン。営業スタイルにも変化あり ── そして、2018年3月始めから導入していただきましたが、使い心地はいかがですか。 今は毎週使っています。DroneRooferは出来が非常に良い。GPSを感知しさえすれば、iPadからボタンひとつでほぼ自動操作ですから。ドローンを飛ばした経験がなくても、すぐに使い始められました。 住宅地の電線など頭上に障害物がある場合も、少し離れた場所から飛ばして、リアルタイムに写る映像から見たいところをタッチすれば移動してくれます。直感的に使えますね。 ── 使用する中で感じたメリットや気づきはありましたか。 営業と受注後と、どちらにもDroneRooferを活用しています。 僕の営業スタイルはDroneRooferが来てから変わりました。現地調査にも、スーツを着て、ミニクーパーのトランクにDroneRooferの一式だけを積んでいくんです。住宅街だと駐車スペースがないくらいの場所もありますが、小回りの利くミニクーパーなら入っていけます。 施主から「梯子は持ってきていないの?」と驚かれることも慣れましたね。その場で施主と一緒に映像を見ながら臨場感をもって営業ができるだけでなく、近隣の人から「うちも見てよ」と声をかけられたこともあります。そのときの点検料は無料で、「何か問題があればすぐにお声がけください」と言って(笑)。 ── DroneRooferを使うこと自体が宣伝になることもあるんですね。 ありますね。ドローンを組み立て、飛ばして、写真を撮ってお見せする。作業負担なら5分の1になったでしょうか。60分ほどかかっていた現地調査が5分で終わりますからね。これまで現地調査は屋根伝いに1面ずつ撮影するのが通常でしたが、ドローンなら東西南北の4面を同時に撮影できるから楽なんです。 つまり、施主に話しやすく、時間が短縮でき、危険もなくなったわけです。 ── 受注後、施工している間にはどのようにドローンを活用しているのでしょうか。 施主に施工風景をお見せしています。通常の家なら7棟分にもなる大型のグループホームの案件がありましたが、定期的に空撮写真を見せることで、紙芝居的に進捗報告ができました。これまで屋根の工事の多くは「誰からも見えない部分」でした。もちろん、職人たちが手抜きをしているわけではありませんが、写真を伴って説明しやすくなりました。 ── 進捗の状況が見えるのは施主としては嬉しいですし、安心できそうですね。 こういったことはドローンがなければ実現しなかった仕事です。みなさん現地調査など「点検」業務までは考えが及ぶと思うのですが、「途中を見せる」という仕事にも使えると気づいたのは大きかったですね。 施主との信頼関係においては非常に役に立ってくれています。そのたびに現地へ赴く手間はありますが、コトブキのように地域密着型で仕事をしているからこそ、必要でもあると感じます。 ── グループホームのような大型案件だけでなく、これまでにない仕事も受注できたそうですね。 我孫子市にある体育館の屋根を手がけることになりました。体育館のように天井高がある物件は梯子が届きませんからチャンスもなく、興味もなかった仕事です。ドローンがあれば屋根に浮いた錆もすぐに確認でき、仕事の幅が広がりました。お寺のように屋根が急勾配な建物でもドローンは活躍します。こういった屋根はそもそも人が上がれませんからね。 DroneRooferで撮影できる写真は、素材に書かれた建材メーカーの文字まで見えるほど鮮明です。天窓の水漏れの箇所まではっきり見えます。ですから、そもそも人間の手仕事とは「できること」が全く違うという印象です。 受注から少し逸れますが、お客様から面白いお声がけをいただいたこともあります。図面で積算は済んでいたのですが、施主の息子さんが工学部を志望する受験生で、「ドローンを飛ばすところが見たい」とリクエストをいただいて。そんな風に、会話や契約のきっかけになることもありました。 ドローンが施主と施工の「信頼」をつなぐ ── メリットを感じてもらえて、開発者としてはとても嬉しいです。もし、ドローンの導入を検討している人にアドバイスするとしたら、どのような声をかけますか。 初期費用がそれなりにかかることで二の足を踏む方も多いようですが、それも考え方次第かなと思っています。コトブキの場合は大型物件を受注することでき、それだけで元は取れました。それに、ドローンをお見せした案件は、今のところほぼ契約できていますから。 仲間からもよく「コトブキさんはなぜ仕事があるの?」と聞かれますが、これをやると決めれば、それに合わせた仕事があるものです。最近では施主から電話がきても「ドローンでいいですか?」と積極的に返しているくらい、我が社では活用の幅が広がっています。 ── 使い続ける中で、DroneRooferに感じた可能性があればお聞かせください。 営業や受注後の報告だけでなく、リフォームや新築の引き渡し時にも使えると考えています。施主に鍵を渡す前に足場を解体するわけですが、その段階で屋根にクラックなどが入ってしまい、そのまま引き渡す可能性はゼロとはいえません。 引き渡し時の写真を残しておけば、その後の10年点検でクラックが見つかった場合にも、「どの段階から発生してしまったのか」について、施主側と施工側の対立が生まれるのを防ぐ要素のひとつになるはずです。両者にとって「信頼」を結べる意味でも有用です。 従来の屋根外装工事では気づかない、あるいは気づけないこと。見えないこと、わからないことが、そのままになってしまっていた部分は否めません。そこをDroneRooferで解消し、僕は仲間に「屋根も見える化しよう」と話しています。 ── 見えるようにすることで、屋根外装工事業がこれまで手がつけにくかった課題を解決していく道筋になるのですね。最後に、DroneRooferの今後に期待したい部分があれば教えてください。 現在は写真のみの撮影ですが、動画でも記録できる仕組みがあるといいですね。施主に対して臨場感をもった紹介できますから、より「決め手」になると感じます。リアルさでいえば、やはり写真より動画に分があります。 積算ソフトとの連携もなされると、非常に使い勝手が良くなるでしょう。これはすでにアメリカでの先行例もあるため、遅かれ早かれ期待が持てると考えています。 今でも図面があれば積算は可能ですが、ドローンで拾ったそばから会社のPCにデータを飛ばせば、現地調査から帰ってくる頃には見積もりをまとめられ、すぐにLINEなどで施主に対しても提案できます。スピード感がアップするだけでなく、案件の幅が広がり、さらに仕事がしやすくなるのではないでしょうか。 株式会社コトブキ http://a-kotobuki.co.jp 取材・文章:長谷川 賢人 撮影:加藤 甫

アフリカで清水建設がドローン導入。現場の定点観測で業務効率が200%アップ!?

現場の定点観測を自動で実現できる方法として株式会社CLUEが開発したアプリが『DroneRoofer(ドローンルーファー』です。 iPadをタップするだけで自動飛行、撮影を完了できるため、操縦訓練はほとんど必要ありません。ドローン一式とiPadはもちろん、飛行に必要な許可申請、導入とアフターサポートまでワンパッケージでご提供しています。 今回はアフリカのガーナで、大型の交差点立体化工事に実際にDroneRooferを導入している「SHIMIZU-DAI NIPPON JV」を訪問。導入のきっかけや実際に利用している感想などを伺いました。 ドローンなら現場のすべてを『保存』できる ーー『DroneRoofer』を知った経緯を教えてくだい アフリカ現地の知り合いからの紹介ですね。Drone Rooferの開発会社さんが世界に展開していてアフリカにも事業所がありそのご縁からですね。 ーーもともと導入は検討していましたか? 道路の建設でドローンが使えるとは思っていませんでした。ドローンってイベントなのでの空撮のイメージが強くて最初聞いた時は「道路をつくるのにドローン??」と違和感がありました。 特にアフリカ現地の作業員がドローンを操縦できるようになるとは思えなかったので、話を聞いても最初はあまり意味がわかっていなかったのが正直なところです。(笑) ガーナには高い建物もないので、ビルにカメラを取り付けて行う従来の定点観測方法も使えないですし。 ーーそのような状態から、なぜ導入しようと思ったのですか? デモを見たからですよ。百聞は一見にしかずで、聞くのと見るのでは大違いでした。実際に話を聞いてみて、撮影した写真を見たら現場の全体感が一目瞭然でびっくりです!想像よりはるかにきれいに広く『全体』が撮影できました。 工事の現場って日々いろいろと状況が変化するので、計画通りにいかないことも多いです。特に海外だと想像できない問題がたくさん出てきます。地面の上から見ているとわからないことでも、上空から見ると全部がわかる。上からの視点って今までなかったので驚きました。 作業員がどこにいるのかとか、どの部分の作業が終わっていないとか、細かいところまですべて『今を保存』できます。プログラムで同じ位置、同じ高さからの撮影ができるので取り逃しもないですし。たまに「あいつサボってるな」みたいなのもわかりますね。(笑) これだけ簡単にきれいに全体を残せるなら、ぜひ導入してみたいと感じました。 ーードローンを気に入っても、そんなに簡単に導入できるのものですか? 基本的にはドローン導入の判断は建設現場ごとに委ねられていますが、そんなに簡単じゃなかったです(笑)。 今回の場合、ガーナの国土交通省(ガーナ共和国高速道路局)から請け負っている現場なので、まず建設現場での承認をとり、その後ガーナの国土交通省からも許可をもらいました。ガーナの政府とのやりとりはDrone Rooferの開発会社さんが知見がありとても助かりましたね。 清水建設は創業210年を超える日本でも有数の老舗企業です。その規模から古いイメージになりがちですが、社内では「ものづくりの伝承と挑戦」を掲げています。 その昔は日本初の洋風建設技術を取り入れたり、今では当たり前となっている請負契約書の制度を作るなど、新しいことに挑戦する文化があります。 なので今回も「アフリカの現場でドローンを使って進捗管理」といった比較的新しい取り組みを提案しても社内で否定されることはありませんでした。 ーー他にドローンを利用している事例があれば教えてください。 海外だとまだあまりありませんが、日本国内だといくつかありますよ。例えばある道路工事では、地形を把握するためにドローンで取得したデータを活用していました。ドローンは賢く撮影した長さや体積を測ることができるのでそれを活用しています。 誰でもボタン1つで動かす革命 ーー利用してみていかがでしたか? 操作が簡単。これに尽きます。 通常のドローンだとコントローラーの使い方を覚えたり、そもそもドローンの動かし方を覚えたり、動かすためのソフトの使い方も覚えたり、もうとにかくやることがたくさんあり正直覚えきれません。しかも操縦が難しい。それなら自分でスマホで写真撮った方が早いぐらいに思っていました。 それに比べてDrone Rooferはとにかく簡単で驚きました。本当にボタン1つで完了するので、現地の作業員でも安心して使うことができます。 また複数言語にも対応しているので、日本語がわからない作業員でもすぐに使えるようになりました。 ーー具体的には、日々どのようにドローンを利用していますか? 今回のプロジェクトは、ラウンドアバウト式交差点とそこから東西南北にそれぞれ伸びる約1kmの道路が対象となっています。そのため道路の端から端まで全体を空撮したり、ラウンドアバウトを定点観測し、道路建設の変化・進捗を確認しています。 ーー定点観測以外には利用していますか? 進捗管理をしたかったのはもちろんなんですが、今回は道路の工事なので、交通状況を確認できることも大きいですね。 工事の進捗具合を視覚的に確認するのが定点観測。実際、現場に出て地上から写真を撮って確認する場合もありますが、工事が進むにつれて対象箇所との距離や角度が変わってしまいます。 同じ所から同じ時間帯に写真を取ることは、ドローン無しでは難しい。ドローン導入によって、同じ位置、同じ角度から撮影できるので、週に複数回空撮してそれをつなげていくことで、簡単に定点観測ができるようになりました。 また関係者との定例会議での議論やスタッフ内での工事の改善策が立てやすくなりました。従来は工程表のみを使って説明していたので、空撮画像を使うことでとても説明しやすいですね。工事に遅れが箇所も分かるので、どこに注力すべきかの配分もできるようになりました。 『今』の工事全体の写真がある。これがどれほど便利なのかは、現場を管理している人たちならみなさん納得してくれるはずです。 「これどうやって撮ったんだ?おれにもデータ送ってくれ」 ーー他にも『DroneRoofer』を導入したことによる意外な発見はありますか? 道路の掘削角度が急すぎると危険なのですが、そういったことの管理など作業全体の安全性は向上しました。 また重機を置く場所を決める際にも、上空からの写真が役に立っています。重機の場所って地面の上から人間が見てもわかり辛いですからね。上からなら一目瞭然です。 それ以外にも、線形が歪んでいた場合は空撮画像で一目で分かりますし、土地収用 † の際に利害関係者への説明にも活用できます。退去する側も、ただ説明されるより空撮画像という証拠があった方が納得感を持ちやすいですよね。 迂回路を作った際にも、バリケードの角度が急すぎると車の合流が上手くいかずに交通渋滞となってしまうのですが、そのバリケードも空撮画像から確認して修正しました。 あとはクライアントに工事の写真を見せるとすごく好評です。「これどうやって撮ったんだ?おれにもデータ送ってくれ」みたいな感じで盛り上がります。(笑) ーー最後に『DroneRoofer』の利用を検討している建設会社の皆さまに、メッセージをお願いします。 弊社が今回導入しているのは施工中の段階ですが、施工の前であれば地形や作業範囲の確認、施行の後のであれば工事によって予定通り渋滞が解消したのか確認したり、点検などにも使えると思います。 また「土木」以外の「建築」でも、外装のチェックや高所の建築にはドローンが生きていくるのではないでしょうか。 現場ではドローンは進捗管理において大きく役立ち、初心者でも操作はボタンひとつで簡単にできるので、検討している方はぜひ導入をオススメします。   † 土地収用 ... 特定の公益事業に必要な土地に対し、国や地方公共団体などが、法律に定める事柄に基づいて、その所有権・使用権を所有者から強制的に取得すること。   ▼工事概要 〇工事名称 ガーナ共和国テマ交差点改良工事 〇発注者 ガーナ共和国高速道路局(日本国政府無償資金協力工事) 〇請負者 清水建設・大日本土木共同企業体 〇工期 2018年2月7日~2020年6月6日 〇工事概要 東西アンダーパス Box部L=190m(B(16.45+16.45)mxH7.5m) アプローチL=540m(H=max10m) 拡幅ほか道路改良工事(L=計3300m) 片側2→3車線(計4→6車線) 既存ラウンドアバウト撤去し南北方向線形改良 左折レーンおよび右折ランプ設置 その他 横断歩道橋(RC)x4ボックス内照明、排水施設、標識等 〇完成予想図  

「初めて飛ばしたとき『未来がきた!』って興奮しちゃって」 創業75年の屋根屋が、点検にドローンを導入して変わったこと(石川商店三代目 石川弘樹)

屋根の点検やリフォームを専門とし、創業75年の歴史を持つ老舗「石川商店」。三代目の石川弘樹さんは、ドローンを自動操縦して屋根の撮影ができる「DroneRoofer(ドローンルーファー)」を2017年の11月から導入しました。 当初はドローンに懐疑的だった石川さんは、何をきっかけに採用を決めたのでしょうか。屋根の簡易点検に利用していくなかで実感した、ドローンのメリットや使い心地について伺いました。   「ドローンなんて必要ない、職人をなめるな」 ーーDroneRooferを知ったきっかけを教えてください 同業の知人からの紹介ですね。以前からドローンの話は聞いて気になってはいました。 ーーもともと導入を検討していたのですか? いや、どちらかというと懐疑的でした。ドローンって「落ちる」イメージだったんですよ。首相官邸に落下した事件もありましたし、見た目もラジコンヘリに似ていて操縦が難しそうですし。 うまくコントロールするために練習したり、資格を取ったりしなければいけないことを考えると、「はしごをかけて直接屋根にのぼったほうが早いじゃん」と、全くその必要性を感じなかったですね。ドローン自体に興味はあったけれど、業務で使うとは思っていませんでした。 縁あって知人からDroneRooferを紹介してもらう際、事前にメールで質問をしたのですが、「はっきり言って、僕はドローンアンチ派だ」とか「実務の役には立たないだろうけど」みたいな、やけに辛辣なメッセージを送っていた覚えがあります(笑) ーーDroneRoofer導入に、意識が変わった決め手はなんだったのでしょうか。 実際にDroneRooferを使ってドローンが飛ぶところを見たら、想像よりもずっと安定していたんですよね。よい意味で裏切られたというか。 ニュースなどで見聞きしていた印象と大きく異なり、瞬間的に「これは使えるかも」と思って、そのまま当日に購入しました。   「うちの屋根って、こうなっているんだ」というお客さまの反応に驚いた ーー導入後の感想を教えていただけますか。 屋根の点検作業では、予想以上に使い勝手がよかったです。導入前は、はしごをかけて屋根にのぼり、部分ごとに撮りつつ、問題がありそうな箇所はクローズアップした写真を撮影して……と、最終的には、お客さまに10〜20枚ほどの写真を見せていました。 それがDroneRooferを使うと、1回の撮影で全体図が撮れてしまう。細かな箇所もズームすれば確認できるので、写真1枚で完結できるようになりました。作業時間も短縮でき、1時間かかっていたのが、10分程度で終わるようになったんです。 ーー手間や時間が大幅に減ったんですね。 お客さまに説明する際も、以前は「こちらが北側の屋根で……」と、部分ごとの写真を見せていたのが、現在では1枚の写真の中で指し示しながら簡潔に伝えられようになりました。 安全面でも、屋根から落ちる心配がなくなったし、さまざまな面でメリットが挙げられます。 ただ、それ以上に印象的だったのは、お客さまの反応が今までと大きく変わったことですね。 ーー具体的にどう変わったのでしょうか。 写真を見せたとき、「うちの屋根って、こうなっているんだ」と理解してもらえるようになりました。今まで何度も説明してきた方が、初めて見たかのようにそう言ったんですよ。 ーー逆に今までは、全然理解できていなかった、と。 実感がないまま、信じてもらっていたのかもしれません。プロがそう説明しているから、その通りなんだろうみたいな。ある意味、半信半疑のまま、僕らの説明や提案を聞いていたのかもしれません。 でも、DroneRooferを導入してからは、屋根を丸ごと俯瞰して見せることができます。写真には、その場にいる自分たちも写っていて、紛れもなく自分の家とわかる。 お客さまはそこで初めて、自宅の屋根事情をはっきりと知るわけです。 屋根の点検は、お客さまが普段見られない場所を調べる作業ですから、実は業者が適当なことを言ってもなかなか検証ができません。 その結果、リフォーム詐欺の温床になりやすく、どうしてもイメージが悪くなっていました。 ドローンを活用することで、お客さまが屋根の状況を理解できれば、信頼関係も生まれてくる。今後業界にドローンが普及することでリフォーム詐欺が成り立たなくなり、業界に対するイメージアップにつながっていくのではないか。そんな希望を感じた出来事でした。 ーーお客さまからの信頼度が上がったことによって、どんな変化がありましたか? あくまで肌感覚レベルですが、DroneRooferを使った点検によって、1案件あたりの商談の回数が減りました。 屋根を点検してリフォームが必要になった場合、200〜300万円かかるケースもあります。もちろん改修の規模にもよりますが、1回のリフォーム代が車1台分もする大きな買い物になったら、誰だって躊躇しますよね。 また、雨漏りのようなケースでない限り、屋根の修理はそこまで急を要するものでもありません。 僕たちも「急がず慎重に検討してください」と伝えています。だから、これまでは少なくとも10回は伺って、屋根のコンディションに関する話をしていました。でも、DroneRooferを導入してから、明らかに訪問回数が減りましたね。 ーーそれはすごいですね。やはり自宅の屋根を見た実感が影響しているのでしょうか。 それもあるでしょう。あと、古くさい瓦屋が、新しい技術であるドローンを導入しているのも大きいようです。 単に長く続いているだけじゃなくて、お客さまのことを考えて新しいものも取り入れていることが伝わったのかもしれません。   初めて飛ばした瞬間、「未来がきた!」って叫びました(笑) ーー社員の皆さんも操縦している? はい、操縦は全く問題ありません。僕が最初に操縦したときも「ほぼ何もしてないな」と感じるくらい負担がなかったんです。最低限の操作をすれば、自動操縦で動いてくれますから。 思ったよりもずっと簡単で、僕より年上の社員たちも全員すぐに使えるようになりました。最初の練習の時点で、「これならもう明日から使えるな」という感じでしたから。 ーー初めて操縦したときはどんな印象を受けましたか。 子どもみたいで恥ずかしいのですが、思わず「未来きた!」って叫んじゃって(笑)。ドローンって、これほどまでに発達しているんだと驚きました。自分が操縦するDroneRooferを見ながら、ひたすら「未来だ! 未来だ!」と興奮したのをよく覚えています。 ーーお客さまの反応はどうでしたか。 皆さん、すごく面白がってくれますね。近所の方も気になるのか、集まってきます。あるお客さまの点検のために、DroneRooferを飛ばしていたら、「うちの屋根も見てくれ」と、新しい仕事につながることもありました。 ーー都心部でドローンが飛んでいるのは、なかなか見られないですもんね。 今はまだ物珍しさが勝ってしまう段階ですね。ご近所の方に不審がられないために、点検前には必ずごあいさつをするようにしています。 その分を考えると作業時間は20分増えましたが、DroneRooferの撮影自体は10分で済みますし、近所の方との関係も作れるので、そこまで大きな負担ではありません。最初は正直、ちょっと面倒だな……と思っていましたが(笑)。   屋根の知識や点検の経験があるからこそ、DroneRooferが生きる ーーこうした新しい技術が現れた際、「仕事が奪われる」と不安に思う人も出るかと思います。DroneRooferは、職人の仕事に置き換わる存在なのでしょうか? 置き換わるというよりは、融合するイメージです。たとえば、医者はまず、患者を問診しますよね。それでも原因がわからない場合は、CTやMRIなどを使って、より精度の高い診察をします。決して、テクノロジーだけに頼るのではなく、医療の知識があってこそ成り立つのではないでしょうか。 DroneRooferも、屋根の知識や点検の経験があって初めて活用できるものです。 ただ飛ばすだけでは、単なる空撮になってしまいますから。テクノロジーに仕事を奪われるのではなく、新しいツールが導入された印象ですね。手足が生えて自分で修理できるようになったら、職人の出る幕がなくなるかもしれませんが(笑)。 ーー最後に、DroneRooferの導入を検討中の方にアドバイスをいただけますか? 経営者の立場で見ると、まず気になるのは費用対効果です。ただ、それに関しては心配ないですね。商談が早く決まるようになりましたし、お客さまからの信頼度が上がるのは何にも代えがたいと私は思います。 また将来的には、屋根に登る前にドローンで撮影するのが業界のスタンダードになると予想しています。もしかすると、より小型で安価な機体が普及したら、個人が屋根を点検する時代が来るかもしれません。そういう未来を見据えて、僕らがドローンを使えることは生き残る上で必要不可欠です。 いまのうちにドローンを仲間に引き入れて、ノウハウを蓄えておくのが大事ではないでしょうか。   DroneRooferに関するお問合わせはこちらから 石川商店 https://riverstone-roofing.com 文:園田菜々 編集:杉山大祐/ノオト 撮影:栃久保誠

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