屋根に登らず、簡単かつ安全に現地調査を済ませられる方法として、株式会社CLUEが開発したのが「ドローンを自動操縦して屋根の写真を撮るアプリ」である『DroneRoofer(ドローンルーファー)』です。

iPadをタップするだけで自動飛行、位置調整、撮影を完了できるため、操縦訓練は必要ありません。ドローン一式とiPadはもちろん、飛行に必要な許可申請、使用中のドローン保険、導入とアフターサポートまでワンパッケージでご提供しています。

今回は、実際にDroneRooferを導入している藤井製瓦製工業株式会社を訪問。代表取締役の藤井孝浩様に、導入のきっかけや実際の使用例、感じているメリットなどを伺いました。

藤井製瓦製工業株式会社について

藤井製瓦製工業株式会社

業種:屋根工事業、建築工事業、大工工事業、左官工事業、板金工事業、塗装工事業、防水工事業、とび・大工工事業、石工事業、タイル・レンガ・ブロック工事業

本社所在地:広島県福山市御幸町

設立年月日:1897年(1977年 株式会社に改組)

従業員数:21人

「最初はドローンなんて使えないだろうと思っていた」

———まずは藤井製瓦製工業の事業内容について教えてください

住宅やお寺、公共物件など屋根全般の工事をしています。新築の屋根の施工工事だけでなく、リフォームの工事をすることもあります。工務店さんなどの建築会社から依頼をもらうのと、施主さんから直接依頼を受ける仕事どちらもやっています。

また、工事だけでなく点検や調査も行っています。新築の屋根は図面がありますが、リフォームになると今あるものがどのような状態か、工事前に点検しないといけないからです。お客さんから困っていると相談を受けた場合、何が原因なのか調査もしていますね。

 

—そういった業務の中で、DroneRooferはどのように活用されていますか?

たとえば、リフォームをしたいというお客様に対して、ドローンで撮影した写真を見せるなど、営業ツールの一つとして活用しています。簡単な調査をするときも、毎回屋根に登るのは大変なので、DroneRooferが活躍していますね。

——ドローンを使って屋根の写真を撮れると聞いた時はどのように感じましたか?

最初は使えないだろうと思っていたんです。点検は屋根に登ったり、瓦を剥がしたり、色々な角度から見ないと原因が特定できないので。上から写真を撮るだけでは分からないだろうなと。それで利用は考えていなかったのですが、話題性もあるので一度試してみる価値はあるかなと思いました。

 

昔はヘリで何万円もかかるような写真が、ボタン一つで簡単に

 

—導入後、ドローンが自動で動く瞬間を見た時の感想を教えてください。

こんなに簡単なのか!と驚きました(笑)。 ボタン一つで飛んでくれますからね。

—実際に撮影した写真のクオリティはどうでしたか?

購入前にデモで見せてもらったのですが、瓦一枚一枚までしっかりと見えるので「こんなに綺麗なら導入しよう」と思いましたよ。体験した社員も「想像以上に写真が綺麗」とブログに書いているほどで。お客さんに見せても「綺麗!」と、いつも感動してくださいます。

藤井製瓦工業スタッフブログ

 

 

—実際に使ってみて周囲からの反応はどうでしたか?

同業者からは「実際使ってみてどうなの?」と聞かれるのですが、ドローンの種類とか機体に関して私が全然詳しくないので、あまり答えられません(笑)。ただ、それくらい知識がなくても「DroneRooferは簡単にドローンを飛ばせるよ」と言っています。

また、ドローンは飛ばすと音がするので近所の人たちが珍しがって見にきてくれます。会社でBBQをした時にもドローンで集合写真を撮ったのですが、みんな喜んでいましたね。

 

——導入して良かったと思うエピソードなどがあったら教えてください。

お客さんにドローンで撮影した撮った写真を持って行ったときに、非常に喜んでもらえたときが、やっぱり一番嬉しい瞬間ですね。昔だったらヘリコプターを飛ばして何万円もかけないと撮れなかった写真が、ボタン一つだけで簡単に撮影できる時代になったので。

 

—当初想定していたこと以外のメリットなどはありましたか?

営業ツールとして活用できることですね。お得意さんのところに行くときは必ずドローン点検のチラシを持って行くのですが、その度に「ドローン持ってきた?」とか「ドローンで撮ってよ!」と言っていただけるのは、手応えを感じています。

ほとんどの人はドローンが飛んでる様子を見たことがないので、全然違う業界の方が来社された時も少し飛ばしてお見せすると喜んでもらえます。「ドローンといえば藤井さんだ!」と覚えていただけたので、今後新しい仕事にもつながるかなと。

 

——ドローンを業務で使用できるようになるまで、どれくらい時間がかかりましたか?

会社で1~2回飛ばしてみただけで、その後すぐお客さんのところに持って行きました。最初は「風が強いと落ちるんじゃないか」と不安だったのですが、風速を測って5m以上あるときは飛ばさないようにしているので、特に事故などもありません。2回目くらいまで飛ばすのは緊張していたのですが(笑)。もう全然緊張しなくなりましたね。

 

—DroneRooferの導入費用については気にならなかったでしょうか?

年2回点検をする会員制度を新しく始めたので、その年会費でカバーできるかなと思っていました。今までは年1回点検で年会費8000円だったのですが、ドローン点検を1回含んだ年2回点検で1万5000円のコースを作ったんです。工事は必要ないかもしれないけど、屋根の状態が気になるという人は結構いて。既に60件ほど登録してくれています。

                       (引用元:http://www.fujiiseikawara.co.jp/omamori/

ドローンの導入で、作業時間が半減

—DroneRooferを使い始めて、作業にはどんな変化がありましたか?

同じ敷地内でも「ここは工事する必要なさそう」とか、逆に状態が悪すぎて「修理しないで潰そう」というときに、ドローンで簡単に写真を撮って判断すればいいので、全体で作業時間は半分くらい短くなりました。そのため、今までメインの建物以外は「お客さんに頼まれたら見ればいい」と思っていたのですが、ドローンで簡単に点検できるようになったので、自分たちから積極的に「見ましょうか?」と提案するようになりましたね。

 

—作業時間の削減について、具体的なエピソードなどはありますか?

ちょうど今担当しているお家だと、二つ見て欲しい蔵があると相談されて見に行ったら、ご主人は「両方補修したい」と言っていて、奥さんは「片方はボロボロ過ぎるから潰してしまいたい」と意見が割れていたんです。

そこで、ドローンで撮った写真を見てみると状態が一目瞭然で。二人そろってボロボロの方は潰してしまおうとなったんです。ドローンがなければ、見積もりを出すために寸法をとったり、細かい調査を事前にしたりして。それをまとめた提案資料を作った後に「やっぱり潰します」と言われると、時間と労力が無駄になってしまうじゃないですか。

そこまで含めると、作業時間はかなり短縮されましたし、お客さんにとっても納得度の高い提案資料を作ることができるようになったのは、非常に大きいですね。

提案前でも作業時間の削減につながったということですね。

はい。あとは、目視での点検だと時間がかかるし、危ないだけでなくて、ズームでしか見れないんですよ。つまり、瓦がずれているとか、苔が生えているとかがわかりづらいのですが、ドローンだと一番早く手軽に全体像が見れます。

今後、ドローンに赤外線カメラなどが搭載されたら、目視だと瓦をめくらないとわからなかったところが触らなくても正確にわかるようになるので、作業をより効率化できると思っています。ドローンでしかできないことも増えるのではないでしょうか。

 

—ドローンのような新たなテクノロジーを導入することに対する葛藤や社内の反対はなかったですか?

全くなかったですね。社員だって、ドローンの点検やスマートフォンを使った業務管理を取り入れている会社の方が楽しいし、未来が明るいと思えるじゃないですか。ドローンを導入したことがメディアで取り上げられて、「藤井製瓦製工業で働いてるんでしょう」と声をかけてもらえたりしたら、この会社で働いてて良かったとも思ってもらえるんじゃないかなと。

価格競争ではなく、サービスの付加価値をどう出すか

 

——屋根業界に対する課題や展望について教えてください。

やっぱり、これからは人を大事にしないといけないと考えています。ドローンの導入やIT化が進んだら、人ではなくてもできることが増えていくので。人の手でわざわざやる仕事の価値をつけて、お金を生み出さないと事業を継続できません。

屋根業界、特に職人さんが経営までされているところだと、どうしてもそこを安売りし過ぎてしまいますよね。たとえば、屋根に登ってする作業は危険だし、職人さんじゃないとできないことだから、本来なら2倍でも3倍でも払われるべきです。

しかし、職人でなくてもできる仕事も職人さんがやっていたら、全部合わせて月の給料になるから職人作業の価値が薄れてしまう。瓦を作っているところも、質の高いものを作っているのに価格競争してどんどん安くなると、続けられなくなってしまいますよね。

 

—一般的には、屋根点検も無料で行われているものなんですか?

そうですね。今までは何か困ったことがあるから点検を頼むので、点検をしたら必ず工事につながるから、点検自体は無料でやっても結局工事費用に含まれていた訳です。

しかし、今は一つの工事を進めるにあたって複数の会社に見てもらい、比較してから一つの会社を選んだりするので、一社しか工事にありつけない状況もあります。

そのため、私たちは「無料で点検できますよ」といったように価格競争をするのではなく、工事の質やサービスの付加価値をどう出していくかを大事にしていきたいです。

—付加価値を出すための方法の一つとして、DroneRooferがあるわけですね。今後ドローンを活用して、挑戦したいことなどはありますか?

「俯瞰した写真が撮れる」ことに注目して、どのような新しい提案ができるかを考えていきたいですね。家の工事のために写真を撮ったけど、よく見たら倉庫の屋根が錆びているから交換した方がいいとか、新築の屋根の写真を撮って工務店さんに渡したら喜んでもらえて営業ツールになったりとか、他にも何に使えるか私たちも探し中です。

ドローンを導入することって、何かの代わりというよりは、今までできなかったことが可能になることなんです。いわば、屋根業界全体の新規事業といえるかなと。

 

—最後に、あらためてDroneRooferを導入した感想を教えてください。

DroneRooferを導入したことによって、全国の屋根屋さんとのネットワークもできました。DroneRooferという共通のキーワードで話が盛り上がりますし、そうした会話を通して新たなアイデアが生まれることもあります。最初はドローンで何ができるかもわかっていませんでしたが、今はDroneRooferを選んで良かったと感じます。

今日はありがとうございました!

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