※HARU工房様_webサイトより抜粋
インタビュアー:株式会社CLUE 馬渕峻生
お話いただいた方:株式会社HARU工房 代表 岩崎様
住宅診断、リフォームの提案だけでなく、電気設備の設置や交換、ハチ等の害虫や害獣といった、住まいのあらゆるお悩みに答える代表 岩崎様。
HARU工房様がドローン導入するにあたっての決断と、当初考えていた以上の導入効果について、お伺いしました。
『DroneRoofer』導入による効果
1. 年間250件以上ある屋根・太陽光パネルの点検作業を効率化
2. 登れなかった屋根が点検できるようになり、お客様への提案の幅が増加
3. 法律や操縦スキルなどの導入障壁が解消され、1人で月間24回のドローン飛行を達成
HARU工房について
会社名 | HARU工房 |
業種 | リフォーム、電気設備の設置・交換、住宅診断、害虫・害獣の駆除・対策 |
所在地 | 〒770-8012 徳島県徳島市大原町長尾38-30 |
−今日はよろしくお願い致します。当社のDroneRooferは、もともと屋根専業の事業に提案していたものなのですが、最近、例えば太陽光だったり、保険金額の算定だったり、新しい分野でドローンを活用したい、といったお客様が増えてきたんです。HARU工房様は多様な仕事をされていると思うのですが、特にドローンの活用をはじめよう、と思ったきっかけについてお伺いできますか?
岩崎様:こちらこそ、よろしくお願いします。
ウチの場合はハウスメーカーさんから太陽光パネルの点検依頼をもらって、ハシゴを登って、という点検がありまして、その中でハシゴをかけられなかったり、高所作業車を使えないみたいなところが3〜4割あったんです。仕事をもらう上でそういったところを断ってしまっていたので、それを解決できれば、と思いドローン導入を考えました。
−太陽光パネルの点検自体はすでにあった仕事、ということでしょうか?
岩崎様:点検依頼はあったのですが、パネルの目視や撮影点検はしていなかったんです。ただ、FIT法が変わってから案件が増えて、パネルの点検、金具の状況まで見る必要がでてきたので、ドローンでズームして撮影できる、というところに強みを感じまして。
*FIT法:2017年(平成29年)4月に改正された「固定価格買取制度」
−なるほど。
御社の業務として、幅広く蜂の巣の駆除などいろいろやられているなかで、正直太陽光パネルの点検に振り切らなくても、例えば登れない屋根はそのままにしておいて、他の業務領域を伸ばしていこうとか、選択肢はいろいろあったと思うんです。そこをあえて、太陽光パネルの点検を伸ばしていこうと思ったきっかけはあったのでしょうか?
岩崎様:そこは選択肢があった、というよりは、ハウスメーカーさんからいただく依頼の中で、太陽光パネルの点検は住宅点検とセットだったんです。
−内装とか水回りとか含めて、ということですか?
※HARU工房様_webサイトより抜粋
岩崎様:そうです。すべてを含めた定期点検を委託されており、そこにプラスして太陽光パネルの点検もできないか?という依頼があったんです。なので、進んでその事業ドメインに張り出していった、というよりは「やらないわけにいかない」という感じだった。
住宅の点検自体は先に契約して年間200〜250棟くらいは見させてもらっているので、それにプラスして屋根の点検が入ってくると、案件全体としては500件超えるじゃないですか。そんな感じで、割がよい仕事だとわかってきたので、それであればもうそっちメインでやっていこう、となった感じですね。
−ある意味、住宅にドローンを飛ばしていくための土壌というか、提案していくべきお客様の層みたいなものは元からあった、という感じですね。
岩崎様:そうですね。「まずここにドローンがあります、このドローンで何をしましょうか?」というよりも、「ここにドローンが必要です」の方が、導入のきっかけとしては大きいですね。今いろいろドローン自体は出ています(人命救助、災害時の調査等)が、いずれにしても「こういうところでドローンを使いたい!」という問題意識や課題ありきでないと、ツールからはじまってしまうとやはりブレてしまいますからね。
−最近問い合わせをいただく中で、「ドローンを買ったはいいものの、どうつかえばいいのか」といったことが増えています。例えばDroneRooferを導入することで、なにかしら上手くいくのではないかと。そういうお問い合わせ自体は嬉しいことではあるのですが、ご活用場面の想定をすりあわせていく、という段階がまずは必要で。
岩崎様:そうですよね。ドローン面白そう!からはじまってしまうと、どう使うべきか、何からはじめるべきかがわからない状態ですから、その段階が難しいですね。
ウチの場合はもともと顧客の層があったので、ドローンを活用するシチュエーションはわりと想定できていました。それにプラスして、活用をはじめてみると他にもいろんなケースで使えるな、と。屋根点検だけでなく、(もともと事業としておこなっている)蜂の巣とかの点検についても、ドローンが活用できるなと思い始めた。事業として決まっているものがあって、なおかつ展開も見込めるという意味で、とても良いツールを入れたと思っています。
※HARU工房様_webサイトより抜粋
−そう言っていただけるのは大変うれしいです。今後、どのようにドローン事業を展開していきたい、といった構想はありますか?
岩崎様:そうですね、まずはこれまでの「登れなかった現場」が現調、点検できるようになってきたので、これをもっと増やしていきたいと思っています。そのためにお客様へのドローン自体の認知活動や、自社ウェブサイト等でのプロモーションなど、やっていくべきことは非常に多いと思っています。
あとは、これまで以上にお客様の住まいのお悩みによろずお応えできるようになったので、例えば屋根点検をしたお客様に害虫駆除のご提案とか、逆もそうですよね。そういったことを複数商材提案できるように、提案の幅を増やしていきたいと思っています。
−新規のお客様を増やす、というアプローチと、これまで提案してきたお客様に商材を増やす、というアプローチの複数種類あるかな、と思うのですが、HARU工房様としてはどちらを目指されている感じですか?
岩崎様:うちの場合は後者(既存のお客様向けの提案商材を増やす)ですね。プロモーション自体はやりますが、あまりに大々的にやってしまってお客様に対応しきれない、とかがあってもよくないですし、地域密着でやっているという強みもあるので、これまでお付き合いのあるお客様向けに「HARU工房さんに頼もう」と思ってもらえるものごとの種類が増えるとよい、と考えています。
−HARU工房様は本当に事業が多岐にわたられているので、多くのジャンルのお問い合わせに対応できるのは強みですね。
岩崎様:そうなんです。もう何の問い合わせがあるかわからないくらい、中には本当に変な問い合わせもあるくらいですから(笑)
−そうなんですね!今までにあった変わったお問い合わせはどんなものがあったんですか?
岩崎様:基本が住宅なので、住まいに関わることがほとんどなのですが、中にはリフォームや修繕、ハチ等の害虫だけでなく、住宅に獣が侵入しちゃってどうのこうのとか、例えばネズミとかイノシシとか、そういうのの駆除、追い払いなどをやったりすることもありますね。で、獣となると場所を特定したり種類を限定したりするのに、手持ちの赤外線カメラを持っていって暗闇で写真を撮ったりとか、そういうことをやったりしていますね。
−そんなことまでやられているんですね!
岩崎様:そうなんです、よろず屋ですからね(笑)
−お話いただいてありがとうございます。
少し話は変わりますが、HARU工房様はこの一ヶ月(2020年7月)で24回のフライトを記録されていらっしゃいます。これはお一人でドローンを活用されているお客様としてはかなり多い方だと思うのですが、冒頭におっしゃっていた「3〜4割の登れない現場」で飛ばされている、ということでしょうか?
岩崎様:そうですね。その現場はドローンでできるようになりましたし、もっと言うと「これまで登れていた屋根」についても全部ドローンを飛ばしています。基本は点検ってなったらもう全部飛ばす、という前提にしました。
−飛ばさない物件はあるのでしょうか?
岩崎様:あるにはあります。太陽光パネルが設置されていなくて、なおかつ新しくて、損傷や修繕必要などがなさそうな場合ですね。ただその他は基本的にはドローン持っていって、飛ばすようにしています。点検の安全性、効率の面から言っても、お客様へのアピールの面から言ってもその方がメリットがありますからね。
−なるほど、ありがとうございます。
少し話題は変わるのですが、ドローンを活用するとなったときに、いくつかやりかたがあったと思うんです。例えばドローンスクールに通うとか、パイロット派遣を頼むとか。そんな中で、当社のDroneRooferを特にお選びいただけた理由はありますか?
岩崎様:そうですね、まずはなんと言っても、操縦機のスティックに触らなくて良いから、ですね。実は住宅をドローンで撮影しようかという話は、DroneRooferを導入する前にも一度考えたことがあるんです。ただ、それでいろいろ調べてみると、マニュアル操縦で事故が起きたり、人が怪我をしたり、という情報がとても多く出てきてしまって、これは怖いな、と。
そういう中でDroneRooferに出会ったもので、簡単に操縦できるのが良いな、と思って検討、導入しました。イメージどおりにドローンが動いてくれているので、大変満足しています。
−今日はいろいろとお話いただきましてありがとうございました、これからもよろしくお願いします!
岩崎様:こちらこそ、ありがとうございました。