現場の定点観測を自動で実現できる方法として株式会社CLUEが開発したアプリが『DroneRoofer(ドローンルーファー』です。

iPadをタップするだけで自動飛行、撮影を完了できるため、操縦訓練はほとんど必要ありません。ドローン一式とiPadはもちろん、飛行に必要な許可申請、導入とアフターサポートまでワンパッケージでご提供しています。

今回はアフリカのガーナで、大型の交差点立体化工事に実際にDroneRooferを導入しているSHIMIZU-DAI NIPPON JV」を訪問。導入のきっかけや実際に利用している感想などを伺いました。

ドローンなら現場のすべてを『保存』できる

ーー『DroneRoofer』を知った経緯を教えてくだい

アフリカ現地の知り合いからの紹介ですね。Drone Rooferの開発会社さんが世界に展開していてアフリカにも事業所がありそのご縁からですね。

ーーもともと導入は検討していましたか?

道路の建設でドローンが使えるとは思っていませんでした。ドローンってイベントなのでの空撮のイメージが強くて最初聞いた時は「道路をつくるのにドローン??」と違和感がありました。

特にアフリカ現地の作業員がドローンを操縦できるようになるとは思えなかったので、話を聞いても最初はあまり意味がわかっていなかったのが正直なところです。(笑)

ガーナには高い建物もないので、ビルにカメラを取り付けて行う従来の定点観測方法も使えないですし。

ーーそのような状態から、なぜ導入しようと思ったのですか?

デモを見たからですよ。百聞は一見にしかずで、聞くのと見るのでは大違いでした。実際に話を聞いてみて、撮影した写真を見たら現場の全体感が一目瞭然でびっくりです!想像よりはるかにきれいに広く『全体』が撮影できました。

工事の現場って日々いろいろと状況が変化するので、計画通りにいかないことも多いです。特に海外だと想像できない問題がたくさん出てきます。地面の上から見ているとわからないことでも、上空から見ると全部がわかる。上からの視点って今までなかったので驚きました。

作業員がどこにいるのかとか、どの部分の作業が終わっていないとか、細かいところまですべて『今を保存』できます。プログラムで同じ位置、同じ高さからの撮影ができるので取り逃しもないですし。たまに「あいつサボってるな」みたいなのもわかりますね。(笑)

これだけ簡単にきれいに全体を残せるなら、ぜひ導入してみたいと感じました。

ーードローンを気に入っても、そんなに簡単に導入できるのものですか?

基本的にはドローン導入の判断は建設現場ごとに委ねられていますが、そんなに簡単じゃなかったです(笑)。

今回の場合、ガーナの国土交通省(ガーナ共和国高速道路局)から請け負っている現場なので、まず建設現場での承認をとり、その後ガーナの国土交通省からも許可をもらいました。ガーナの政府とのやりとりはDrone Rooferの開発会社さんが知見がありとても助かりましたね。

清水建設は創業210年を超える日本でも有数の老舗企業です。その規模から古いイメージになりがちですが、社内では「ものづくりの伝承と挑戦」を掲げています。

その昔は日本初の洋風建設技術を取り入れたり、今では当たり前となっている請負契約書の制度を作るなど、新しいことに挑戦する文化があります。

なので今回も「アフリカの現場でドローンを使って進捗管理」といった比較的新しい取り組みを提案しても社内で否定されることはありませんでした。

ーー他にドローンを利用している事例があれば教えてください。

海外だとまだあまりありませんが、日本国内だといくつかありますよ。例えばある道路工事では、地形を把握するためにドローンで取得したデータを活用していました。ドローンは賢く撮影した長さや体積を測ることができるのでそれを活用しています。

誰でもボタン1つで動かす革命

ーー利用してみていかがでしたか?

操作が簡単。これに尽きます。

通常のドローンだとコントローラーの使い方を覚えたり、そもそもドローンの動かし方を覚えたり、動かすためのソフトの使い方も覚えたり、もうとにかくやることがたくさんあり正直覚えきれません。しかも操縦が難しい。それなら自分でスマホで写真撮った方が早いぐらいに思っていました。

それに比べてDrone Rooferはとにかく簡単で驚きました。本当にボタン1つで完了するので、現地の作業員でも安心して使うことができます。

また複数言語にも対応しているので、日本語がわからない作業員でもすぐに使えるようになりました。

ーー具体的には、日々どのようにドローンを利用していますか?

今回のプロジェクトは、ラウンドアバウト式交差点とそこから東西南北にそれぞれ伸びる約1kmの道路が対象となっています。そのため道路の端から端まで全体を空撮したり、ラウンドアバウトを定点観測し、道路建設の変化・進捗を確認しています。

ーー定点観測以外には利用していますか?

進捗管理をしたかったのはもちろんなんですが、今回は道路の工事なので、交通状況を確認できることも大きいですね。

工事の進捗具合を視覚的に確認するのが定点観測。実際、現場に出て地上から写真を撮って確認する場合もありますが、工事が進むにつれて対象箇所との距離や角度が変わってしまいます。

同じ所から同じ時間帯に写真を取ることは、ドローン無しでは難しい。ドローン導入によって、同じ位置、同じ角度から撮影できるので、週に複数回空撮してそれをつなげていくことで、簡単に定点観測ができるようになりました。

また関係者との定例会議での議論やスタッフ内での工事の改善策が立てやすくなりました。従来は工程表のみを使って説明していたので、空撮画像を使うことでとても説明しやすいですね。工事に遅れが箇所も分かるので、どこに注力すべきかの配分もできるようになりました。

『今』の工事全体の写真がある。これがどれほど便利なのかは、現場を管理している人たちならみなさん納得してくれるはずです。

「これどうやって撮ったんだ?おれにもデータ送ってくれ」

ーー他にも『DroneRoofer』を導入したことによる意外な発見はありますか?

道路の掘削角度が急すぎると危険なのですが、そういったことの管理など作業全体の安全性は向上しました。

また重機を置く場所を決める際にも、上空からの写真が役に立っています。重機の場所って地面の上から人間が見てもわかり辛いですからね。上からなら一目瞭然です。

それ以外にも、線形が歪んでいた場合は空撮画像で一目で分かりますし、土地収用 の際に利害関係者への説明にも活用できます。退去する側も、ただ説明されるより空撮画像という証拠があった方が納得感を持ちやすいですよね。

迂回路を作った際にも、バリケードの角度が急すぎると車の合流が上手くいかずに交通渋滞となってしまうのですが、そのバリケードも空撮画像から確認して修正しました。

あとはクライアントに工事の写真を見せるとすごく好評です。「これどうやって撮ったんだ?おれにもデータ送ってくれ」みたいな感じで盛り上がります。(笑)

ーー最後に『DroneRoofer』の利用を検討している建設会社の皆さまに、メッセージをお願いします。

弊社が今回導入しているのは施工中の段階ですが、施工の前であれば地形や作業範囲の確認、施行の後のであれば工事によって予定通り渋滞が解消したのか確認したり、点検などにも使えると思います。

また「土木」以外の「建築」でも、外装のチェックや高所の建築にはドローンが生きていくるのではないでしょうか。

現場ではドローンは進捗管理において大きく役立ち、初心者でも操作はボタンひとつで簡単にできるので、検討している方はぜひ導入をオススメします。

 

土地収用 … 特定の公益事業に必要な土地に対し、国や地方公共団体などが、法律に定める事柄に基づいて、その所有権・使用権を所有者から強制的に取得すること。

 

▼工事概要

〇工事名称 ガーナ共和国テマ交差点改良工事
〇発注者 ガーナ共和国高速道路局(日本国政府無償資金協力工事)
〇請負者 清水建設・大日本土木共同企業体
〇工期 2018年2月7日~2020年6月6日
〇工事概要
  • 東西アンダーパス
    • Box部L=190m(B(16.45+16.45)mxH7.5m)
    • アプローチL=540m(H=max10m)
  • 拡幅ほか道路改良工事(L=計3300m)
    • 片側2→3車線(計4→6車線)
    • 既存ラウンドアバウト撤去し南北方向線形改良
    • 左折レーンおよび右折ランプ設置
  • その他
    • 横断歩道橋(RC)x4ボックス内照明、排水施設、標識等
〇完成予想図

 

資料請求・飛行デモ申込み

サービスに関するご不明点やご質問がありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。
飛行デモ のお申し込みも承っております。(※場所、環境、日時をご相談させていただきます)